画一化された建築に住むこと
葉のかたちや枝振りは1本1本違います。人間の顔や手や足もひとりひとり違います。調和していながら個性がある、それが自然なのかもしれません。
住宅地を歩いていて、隣もその隣もそのまた隣も、全く同じ雰囲気で同じ形状の家でしたらどうでしょう。その逆に隣もその隣もそのまた隣も、似ても似つかない奇抜な形状の家がズラリと並んでいたらどうでしょう。
周囲と調和しながら、内面から「その家らしさ」が感じられる家。それを実現するためには、そこに住む家族の個性を、われわれ家を造る人がしっかりと感じ取って「ふさわしい形」にする必要があると思うのです。